2007-01-01から1年間の記事一覧

「青春のゲート」(NHK総合/12月27日放送)に柳美里さん出演

「日本で最もスキャンダラスな作家 柳美里」。素晴らしい称号。東京キッドブラザースの足跡を辿りつつ、高校を退学処分になったのち16歳で劇団に入り「生涯のパートナー」東由多加と出会ってからの日々を自分の「原点」、いまも息づく「青春のゲート」であっ…

第311話「ハレンチ歌手が次々と殺される夜」

(脚本 山浦弘靖/監督 宮下泰彦/出演 太田博之 夏桂子 酒井修 平泉征 綾川香 後藤ルミ/主題曲「友情の讃歌」歌 津江不二夫とコンソルティーノ(クレジットでは「コンソルテイノ」) 結成四年目を迎えた人気ナンバーワンGSバンド、「ザ・フレンズ」。ファン感…

仔猫、二回目のワクチン注射終了

獣医で他の猫どもがぎゃあぎゃあ喚いているなか、えらい静かに座っていたのは、単に萎縮していただけなんだろうな。お尻に体温計を突っ込まれても無言だったし。さすがに注射をうたれたときは「うきゃっ」とかわいい悲鳴をあげていたが。ときどき目の縁が赤…

第137話「女は一度勝負する」

(脚本 藤森明/監督 宮下泰彦/出演 中村メイ子 しめぎ・しがこ 園井啓介 坪内ミキ子 仲村隆) とある会社の総務課に勤めるハイミスBGキミコは、「女の子に甘い」「規律を守れ」と課長にさえ楯突くしっかり者。今日も後輩の女の子がだらしないとお説教する間…

第310話「女子学園スキャンダル殺人」

(脚本 山浦弘靖/監督 国原俊明/制作所 大映京都撮影所/ナレーター 城達也/出演 宍戸錠 根岸明美 福田豊士 川崎あかね) 京都の名門女子大の学長は、世間では「立派な人格者・教育者」と讃えられているが、一人娘のケイコにしてみれば、堅苦しい禁欲主義…

第309話「顔に傷のある悪女」

(脚本 池田悦子/監督 小西通雄/出演 北林早苗 川合伸旺 南原宏治 大辻伺郎 藤村有弘) ワカコは「ミス東北」に選ばれたこともある美人で、東西銀行会津支店長次長ヤマグチの妻。自分の容姿に不満を持つ姪のユキエに整形手術を勧め、知りあいに東京の大学…

第136話「九州横断道路」

(脚本 石松愛弘/監督 土井茂/出演 三上真一郎 今井健二 寺田史 桶浦勉) テツジロウが久々、故郷熊本の放牧場に帰って来た。 幼友達のゴロウとミキは歓迎、東京での土産話のひとつでも聞けるかと思いきや、テツは唐突に「でかい儲け話」を持ちかける。九…

第135話「阿蘇のシンデレラ」

(脚本 加瀬高之/監督 土井茂/出演 夏圭子 ジェリー藤尾 内田朝雄 高林由紀子) 全日空で東京から熊本空港へ、そしておなじみの「阿蘇白雲山荘」に榊さんが到着。高倉キャップ、小森さん、杉井君らと合流して警備の任につく。ホテルのロビーで榊さんは、ス…

第306話「団地っ子・性教育だ全員集まれ!」

(脚本 山浦弘靖/監督 宮下泰彦/出演 滝田裕介 弓恵子 小池朝雄 赤座美代子) あらすじを書く気が起きない、というか二回目じっくり見る気力がないためパス。 ・吉田さんの非情な科白(引用不正確)。「団地生活を極楽のように言う人も居ますが、あんな狭い間…

第133話「五十万人の中の誘拐」

(脚本 石松愛弘/監督 土井茂/出演 加藤和夫 嘉手納清美 北原義郎 島田順司 早川雄三 佐々木孝丸) 「東都大学宇宙科学研究所」の助教授、テラオ博士が液体燃料の研究をするため、アメリカ行きを決める。そこへ国際スパイ団から脅迫状が届く。ガードマンたち…

第132話「二億円の賭け」

(脚本 山浦弘靖/監督 富本壮吉/出演 新田昌玄 八木昌子 渥美国泰 鈴木瑞穂 名古屋章) ヒロタ夫妻が喧嘩している最中、邸に怪しげな風体の男が訪ねてくる。男はヤマシタといい、夫婦とは旧知の仲。只ならない因縁があるらしく、不正帳簿の証拠写真を見せて…

第304話「ハレンチ夫婦の幽霊殺人」

(脚本 安藤日出男/監督 小西通雄/出演 長谷川哲夫 赤座美代子 太田博之 河野秋武 原泉) コンビナート公害の賠償をめぐり、企業と住民側が激しく対立。年老いた社長はノイローゼになり、睡眠薬を手放せないほど疲れていた。唯一の血縁、甥のトシオがそこに…

奥泉先生の「やさしい」翻訳論

10月26日付けの朝日新聞にて、奥泉光がカフカ『変身/掟の前で他2編』(丘沢静也訳/光文社古典新訳文庫)について一文を寄せている。 「秋の読書特集 新訳で文豪を楽しむ」より。 丘沢氏自身もいうように、「ではオリジナルに忠実な翻訳とはどういうものか」…

すくすく子猫

子猫の体重がようやく350グラムまで増え、腹が出てお尻がもっちり丸くなった。いまはミルクとレバーを混ぜた離乳食、子猫用のカルカンなんかを食べている。 トイレは一日で覚えた。えらい。最初は水っぽかったうんちも固くなったし。でも、まだ皿の水を舐め…

第131話「覆面ラリー車を奪え」

(脚本 加瀬高之/監督 土井茂/出演 神田隆 片山明彦 上野山功一) スポーツカーの「空気バネ」の極秘テストをするため警護、加えて運転技術に長けた清水の腕を借りたいとの依頼。その売れば五千万、いや一億にもなるだろう新開発製品に産業スパイが目をつけ…

第130話「結婚サギ師の多忙な生活」

(脚本 尾崎悠/監督 宮下泰彦/出演 入川保則 中原早苗 山東昭子) 榊さんと吉田さんが警備するマンションで女性が転落死。彼女は一流メーカー企業の模範BGだったが、会社の金を500万も使いこんでいた。質素な暮らしをしていた彼女がなぜ、そんな大金を使いこ…

第129話「勲章は高くつく」

(脚本 石森史郎/監督 富本壮吉/出演 山本豊三 野際陽子 中村敦夫 亀井光代) 音楽事務所社長で作曲家、北園モモコは、出すレコードはミリオンセールス、外国の映画界からもお呼びがかかる売れっ子。ある日新聞に、彼女の曲がすべて実妹キョウコの代作である…

第301話「ヌードモデル高校生殺人事件」

歌手の親衛隊だった女の子がヌードモデルになる。人気も急上昇。だが周囲のトップ屋やカメラマンが殺され、事務所社長に嫌疑がかかる。遂には女の子にも魔の手が……てな話。 ※ ・オセロの白い方に似た女子高校生、にしては皺が深い。 ・藤木孝の白蛇柄スーツ…

第300話「ひとりぼっちの坊や、ハワイ珍道中」

(脚本 池田悦子/監督 崎山周/出演 河野秋武 ジェリー藤尾 稲野和子 川辺久造) 1971年初の放送回にして記念すべき第300話ということで、ハワイロケ敢行。 ハワイ在住、20億の資産を持つロクザエモン爺さんが日本から孫と思しい坊やを呼び寄せ、孤独を癒すた…

第126話「女の戦争(いくさ)」

常連女優陣の競演、といっても華やかさとは無縁なのがある意味よいところ。 ・やっぱり早苗めちゃ怖。こういった、客や仲間には異様に愛想よくし、嫌いな相手には露骨に喧嘩腰で接するような、無意識の二面性を持ちあわせた女性を私も知っている。ふりまわさ…

第299話「怪談・幽霊たちのクリスマス」

第282話「怪談・満月の夜は狼女が狂う」から間があいてるのは、〈狼人間は実在する!〉といわんばかりのトンデモホラーが不評だったからでしょうか……1970年の締めくくりが怪談物ってのもいやはや。クリスマスムードを意地でも盛り下げ、子供の病死やキワモノ…

第297話「高校生奥さんのハレンチ作戦」

・だから17歳には到底見えないって。 ・一緒に撃たれたというのに高倉キャップは入院、清水は怪我の痕跡なし。さすが無敵のタフガイ。 ・「自殺歌手」って何? ・「ハレンチ作戦」って何? 単なる隠蔽工作なのにモノ凄い名づけよう。 ・記者会見の場面が冗長…

第296話「走れ蒸気機関車!恐怖の逃亡者」

タフガイと呼ばれた男・清水、明らかな任務失敗。といっても依頼主も死んでしまったし、まあいい……のか? 扱ってる事件が一民間企業の領分を遥かに超えているから、仕方ないかもしれないが。大体、両陣営のスパイ組織から狙われている平泉征を北海道の実家に…

第295話「女の出世は結婚サ!」

・中原早苗(自称いぶし銀)、松岡きっこ(グラマー)、緑魔子(美人)のナースコスプレ。こんなコワモテな看護士が揃った病院は嫌だ。特に早苗が。気に入らないことがあったら叩き出されそうだ。 ・規定の時間を過ぎても居残りダベっている看護士どもに「時間は守…

第292話「女の復讐は口笛にのって」

「女賭博師」シリーズのポスターと凶器はこけしってくらいしか特に見どころもない、第291話「バクチで稼ごう!団地奥さん」と比べると断然面白い。 団地物にはほとんど出て来ない荒木だが、野外を駆け回っている方が似合うので問題ない。口笛でじわじわ脅迫…

第290話「荒野の大列車襲撃」

『北国の帝王』ばりの列車アクションが見られる! なんて期待は全然してませんが。 毎度ながらひさびさ荒木登場。小森さんと現金輸送中、強盗に襲われ、列車に監禁され、脚に貨物を載せられるなどの拷問受ける。が、もはや酷い目に遭うのもガードマンの務め…

第288話「女子高校生スキャンダル殺人」

・主人公の女子高校生(女子高生、じゃないのね)がちんぴら大学生どもに対していわく、事件の真相暴くのを手伝ってくれたらお金は幾らでもあげる、私の身体も欲しけりゃやるわ! って。そのエキセントリックな愚直さ、気性の激しさ、恋の為なら家族も死刑台…

第287話「チエミのモーレツ女課長を殺せ!」

・ゲストスターの名を冠した人情話第二弾。1970年の作品には美空ひばり、江利チエミに続き「蝶々の〜」なんてのもある。 チエミは利発で勝気なBG、エドガワハナコ役。社長の還暦祝いで高倉キャップと「人生劇場」のデュエットを披露する。「アイコ」や「ポル…

第286話「人妻のアルバイトは死を招く」

いつもの団地物。このドラマ、団地生活にネガティブイメージを与えるのに当時大きく貢献したのでは、と他人事ながら心配になる。 亭主が残業三昧で晩遅く帰る為、暇で孤独で欲求不満溜めた主婦に「パーティホステス」なるアルバイトが紹介されるが、これは『…

私的メモ

朝日新聞「文芸3点」終了記念。奥泉光が書評した本の一覧をメモする。 順番は適当。「」内は各回の見出し。 「物語と衝突 言葉の推進力」 ・町田康『告白』(中央公論社) ・青木淳悟『四十日と四十夜のメルヘン』(新潮社) ・青山真治『ホテル・クロニクル…