第304話「ハレンチ夫婦の幽霊殺人」

(脚本 安藤日出男/監督 小西通雄/出演 長谷川哲夫 赤座美代子 太田博之 河野秋武 原泉)
コンビナート公害の賠償をめぐり、企業と住民側が激しく対立。年老いた社長はノイローゼになり、睡眠薬を手放せないほど疲れていた。唯一の血縁、甥のトシオがそこにつけこみ、遺産と社長の座を奪おうとする。完全犯罪の目論見は成功。社長は焼死。恋人とも結婚し望みどおりの地位につく。順風満帆に行くかと思われたがある日、顔半分焼け爛れた、社長の幽霊が出没して……てな話。

・この破れかぶれな題名と物語中の扱い方からして、公害問題など話の添え物に過ぎないということがよく解る。
・暴君的な社長が死んでめでたしめでたし、っていいのかそれで……譲歩出来るのなら、爺さんが生きているうちにやっておけばいいのに。
・殺人事件の捜査とはいえ、幽霊の真似ごとまでやらせるのだから東パト社、芝居好き。