第299話「怪談・幽霊たちのクリスマス」

第282話「怪談・満月の夜は狼女が狂う」から間があいてるのは、〈狼人間は実在する!〉といわんばかりのトンデモホラーが不評だったからでしょうか……1970年の締めくくりが怪談物ってのもいやはや。クリスマスムードを意地でも盛り下げ、子供の病死やキワモノめいた惨劇を見せて後味悪い思いをさせようとする、作り手の悪意を感じる。ような気がする。
・ゴスメイクでキメた早苗めちゃ恐。わざわざ怪談物に仕立てず、〈パーティに出席するため仕事をすっぽかし子供を見殺しにした医者を執拗に付け狙う女の復讐譚〉として描いても充分通用すると思う。ラスト、子供の墓前では普通の肌色に戻ってるのが笑える。