2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧
片岡義男『吉永小百合の映画』 ティエリー・ジョンケ『蜘蛛の微笑 (ハヤカワ・ミステリ文庫)』 笙野頼子『パラダイス・フラッツ』 プリーモ・レーヴィ『天使の蝶』 『吉永小百合の映画』。デビュー作『朝を呼ぶ口笛』から『キューポラのある街』までを論じる…
誰が書いていたかは忘れたけど、アメリカの小説には、夫婦間の不和を扱った小説が多いとか。 リチャード・イエーツ『家族の終わりに』もそのひとつ。 主人公は、オフィスマシンを売るサラリーマンの夫と、女優志望だった過去をもつ専業主婦の妻。丘の上の小…
劇場でみたときと違い、個人的には苦手なメビウスにさえ愛着が湧いた。初代マン、セブン、帰りマン、エースの人間体が高速で動いて自動車事故を防ぐ場面、おばさんたちの華麗/加齢なフラダンス、それに野球選手や自転車屋のおやじまでが光の国へと飛び立つ…
松浦理英子さんと津村記久子さんの対談の続き。既存のアクション大作路線とは異なる、人間ドラマ重視のアメリカ映画では、「弱いというか煮え切らない男の人」を描くことが主流になって来ている。なかでも『ゴーストワールド』が好き。 松浦 『ミュージック…
エルサレム賞の受賞者に決まったのがハルキじゃなしに、『古代ユダヤ社会史』の翻訳もある奥泉センセイなら……と夢想してみたくもなるケド、確かなのはナテハーで、これほどまでに議論が盛んになることはなかっただろうということですね、いわれんでも解って…