2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

萩原健一『ショーケン』

いまさら読んだ。昨年話題となったショーケンの自伝。懲りない女遊び、アル中と麻薬中毒、完璧主義的な演技へのこだわりにはただ圧倒されるのみだけど、クロサワ、勝新、倉本ソー、優作、勘三郎らのどこかトチ狂った身ぶりに、注意深く冷めた「視線」を送る…

ちょっとしたあれこれ・待ってくれ、ヨーコ

・休日、カラオケで『シンケンジャー』のOPを歌ってはじめて、「目潰しろ〜」と聞こえていた謎の部分が、実は「レッツ武士道」であることを知って悶絶した。それはそれで「日本のスピリッツ」に目覚めたサムライ的にどーかと思うけどさ……なんとなくそのはっ…

『シャネル 最強ブランドの秘密』&『白い人たち』

山田登世子『シャネル 最強ブランドの秘密』。天才起業家・ココ・シャネルの語録であると同時に、十九世紀の「男性クチュリエによる女のモード」にテロルを敢行し、みごと勝利したその力業と背景を論じる。シャネルは貴族趣味で無個性な金ぴかドレスを嫌悪し…

第194話「死刑執行人の歌が聞こえる」

(脚本 山浦弘靖/監督 宮下泰彦/出演 多々良純 渚まゆみ 高橋昌也 金内吉男 谷口香) 「ワールドレコード」の新人歌手・リリは宣伝の一環として、銀座で流しをやるよう部長に命じられる。するとリリが「殺される」と異常におびえ、泣いて拒むため、部長は…

第193話「葬式強盗団」

(脚本 高久進/監督 阿部毅/出演 千波丈太郎 山形勲 夏圭子 根岸明美) 「権田商事」から現金三億円を盗むべく、権田の秘書、マンションの住人の元坊主と愛人、葬儀屋たちが暗躍する。係累のない画家の卵を殺害し、霊柩車に死体とともに札束を隠して運び出…

芥川比呂志エッセイ選『ハムレット役者』

おやじさんより好きカモー、というわけでメモ。メモという名のお手軽引用並べ。 ・丸谷才一・渡辺保いわく「伝説」化したタイツのおはなし。 ハムレットを演じるにあたり、黒いタイツを穿く必要がある。が、激しく動きまわるたび、腰に帯びた剣の鞘飾りがタ…