私的メモ

朝日新聞「文芸3点」終了記念。奥泉光が書評した本の一覧をメモする。
順番は適当。「」内は各回の見出し。

物語と衝突 言葉の推進力
町田康『告白』(中央公論社
青木淳悟『四十日と四十夜のメルヘン』(新潮社)
青山真治『ホテル・クロニクルズ』(講談社
想像力と諧謔で型に収めず
島田雅彦『退廃姉妹』(文芸春秋
四方田犬彦『見ることの塩 パレスチナセルビア紀行』(作品社)
マイク・モラスキー『戦後日本のジャズ文化 映画・文学・アングラ』(青土社
イデオロギーから世相探る
林淑美『昭和イデオロギー 思想としての文学』(平凡社
山田風太郎『戦中派復興日記』(小学館
大江健三郎『さようなら、私の本よ!』(講談社
批評力養う深く大きな感動
古井由吉『辻』(新潮社)
黒井千次『一日 夢の柵』(講談社
松浦寿輝『方法叙説』(講談社
批評の失墜は想像力の減退
渡部直己メルトダウンする文学への九通の手紙』(早美出版社)
内藤千珠子『帝国と暗殺』(新曜社
古川日出男『ロックンロール七部作』(集英社
書物でこそなし得ること
金井美恵子『切りぬき美術館 スクラップ・ギャラリー』(平凡社
高橋英夫『時空蒼茫』(講談社
矢作俊彦『悲劇週間』(文芸春秋
言葉を求める「僕」の切実さ
伊井直行『青猫家族輾転録』(新潮社)
笙野頼子『絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男』(河出書房新社
・大野芳『近衛秀麿―日本のオーケストラをつくった男』(講談社
詩から解くナショナリズム
・瀬尾育生『戦争詩論1910―1945』(平凡社
平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社)
小池滋『英国鉄道物語』(晶文社
「大長編」が放つ衰えぬ磁力
・金石範『地底の太陽』(集英社
成田龍一『「大菩薩峠」論』(青土社
羽田圭介『不思議の国のペニス』(河出書房新社
引用扉に小説の虚構世界へ
保坂和志『小説の誕生』(新潮社)
スガ秀実『1968年』(ちくま新書
・中原文夫『神隠し』(晶文社
活字のなかにも冒険の痕跡
高橋源一郎『ニッポンの小説』(文芸春秋
阿部和重『ミステリアスセッティング』(朝日新聞社
安岡章太郎『カーライルの墓』(講談社
強靭で骨太 読む者を圧倒
G・ガルシア=マルケス『落葉他12篇』(新潮社、高見英一他訳)
大西巨人『未完結の問い』(作品社)
川西政明『定本 謎解き「死霊」論』(河出書房新社