2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「蔵の中」(ホームドラマCH)

津村節子原作。美容師の太地喜和子が昔起きた妖しい悲劇を回想する。母親(太地の二役)が田舎の金持ち(佐藤慶)の家政婦兼愛人となり、広大な屋敷で三人仲よく暮らすことに。だが佐藤慶には認知症の妻が居た。妻は食糧をたくわえた蔵の中に閉じこもり、藁…

『夏の妹』(日本映画専門CH)

死者が集う法事を垣間見たような楽しさがあって好き。爺さん二人が海に落っこちようがどうせ死んでいるのだから死なんだろうなと。いつもは厳しい面の大島組の皆さんが朗らかに飲んだくれ、歌をうたい他愛もないお喋りに耽る光景に凄く安心する。父親役は小…

ちょっとしたあれこれ・またぎ男

土曜、南港の古書市へ。『プラネタリウム』『夢魔』『ラモーの甥』『人形たちの夜』『海と薔薇と猫と』とウルトラシリーズのムックを購入。掘り出しものを見つける気概とか全然なくて平凡なセレクトの割に高くついた。日曜は天王寺のABCクラフトをうろちょろ…

西条八十『人食いバラ』

毛糸玉売りのみなしご英子がひょんなことから大金持ちの元男爵の後継ぎとなる。会ったばかりの老い先短い元男爵から全財産を譲ると言われ困惑する英子。彼には姪の春美という美少女が居たが、春美は浪費家なうえ「おそろしい病気」に罹っているため後継ぎに…

タニス・リー『悪魔の薔薇』

「現代のシェヘラザード姫」の異名をとるタニス・リーの短篇集。 「別離」。吸血鬼は普通、不老不死の身体を持つ妖美な怪物として表現されがちだが、この小説に登場する女吸血鬼は、全ての生き物と同じく醜く年を取る。さる高名な吸血鬼と違い、人間を襲うこ…

第207話「今晩は宝石泥棒デス」

(脚本 池田雄一/監督 土井茂/出演 玉川良一 若水ヤエ子 稲野和子 酒井修 篠田三郎) ここ最近、立て続けにビル荒らしが発生、被害総額はおよそ二億円にのぼる。世間では賊を「和製怪盗ルパン」と呼んで怖れていた。マツノ夫人の邸宅にも黒装束の賊が侵入…

ちょっとしたあれこれ・三百三夜の雨の後

・座頭市シリーズ(時代劇専門ch)は、毎日頑張って見なければと思いつつ、重過ぎて無理。 はじめは善人がほとんど死なず常にハッピーエンドを迎えるような、後味すっきりとした娯楽時代劇だったのだけど、新・座頭市第2シリーズになるともう容赦がない。李…