第129話「勲章は高くつく」

(脚本 石森史郎/監督 富本壮吉/出演 山本豊三 野際陽子 中村敦夫 亀井光代)
音楽事務所社長で作曲家、北園モモコは、出すレコードはミリオンセールス、外国の映画界からもお呼びがかかる売れっ子。ある日新聞に、彼女の曲がすべて実妹キョウコの代作であると密告する投書が載る。モモコは激怒、キョウコの恋人オニヅカに詰め寄るが、逆に姉妹の秘密をばらすと脅される。
一方キョウコは、オニヅカが水商売女と浮気していると知る。問いただすべく家を訪ねるが、オニヅカは死んでいた。犯人は事務長のサカイ。彼はモモコの名誉欲に訴えて共犯者になるようそそのかした上、キョウコの車のブレーキオイルを抜いて殺そうとする。
キョウコの車は崖下の海中に転落して行方不明。動機不明の自殺とされ、目論見は成功したかに見えた。モモコは合作映画のレコーディングに取り組むが……てな話。

虚栄心ばかりたくましい「姉」と、才能豊かだが日陰者にされた「妹」。二卵性双生児の悲劇。映像で真相を暴くというのは、第109話「忘れられない顔」と同じ。