第349話「16歳の花嫁に夫が二人?」

(脚本 藤森明 増村保造/監督 土井茂/出演 池部良 関根恵子 川口恒 入川保則 長谷川哲夫 今井健二)
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「オオイ商事」社長が秘書アリタとガードマンを連れてリスボンへ。
オオイ社長は仕事第一で家庭をかえりみない頑固な拝金主義者。フラメンコを学ぶために留学中の一人娘、ヨウコとアリタを結婚させるのが目的、というのは建前で実は商用旅行。高倉キャップと小森さんを護衛につけ、KLMオランダ航空を利用してアムステルダムを経由し、リスボンの飛行場に着くと支店長ワタナベが出迎える。車でヨウコに会いに行く途中、謎の一味に尾行される。ワタナベの話では、ヨウコは密かにヨーロッパ解放地下組織に属しており、一味はその組織を敵視する右翼テロリスト集団だという。キャップたちの機転で尾行をまき、ワタナベの案内で酒場の奥の部屋に行くと、ヨウコが下着姿で待ち構えていた
ヨウコは死んだ母親に冷たくした父親、オオイ社長を憎んでいた。彼女の恋人だという留学生の絵描き、フーテンのクボとアリタが口論中、テロリストたちが乱入、ヨウコを誘拐する。キャップは本部に救援を求め、清水と杉井君が急遽リスボンへ。二人は飛行機のなかでハリキる。「テロリストなんかこの手で叩きのめしてやりますよ!」杉井君がなぜかカメラ目線で拳をかかげて意気ごむ
ヨウコの身代金は50万ドル。清水たちがオオイ社長の護衛にあたるが、まんまとテロリストに出しぬかれ、現金ケースを奪われてしまう。だがケースには電波発信機がついており、賊のアジトはリスボンの城にあると判明。社長秘書アリタは、テロリストにまじっている博打うちの日本人キタガワを買収、城に侵入する手伝いをさせる。
キタガワとガードマンたちの活躍により救出に成功。だがアリタは恋敵のクボをはねつけ、ヨウコを車に乗せて勝手に逃走。
ヨウコは「お金のための政略結婚なんて嫌」と拒むが、クボにアリタと自分のどちらを選ぶと聞かれ、アリタを選ぶ。オオイ社長は、フーテンより上流階級のインテリを選ぶのは当然だと笑う。
結婚式。ヨウコとアリタを乗せた馬車が行進中、突如暴走。怪傑ゾロのような黒装束の御者が変装をとると正体はクボ。彼はヨウコを連れて海に逃げる。キャップたちとキタガワが追いつめると、クボはヨウコと意味深な目配せをかわしていずこかへ去る。そこへテロリストたちが現れ、キャップたちは海岸まで逃げるが待ち伏せされ、ヨウコは自ら人質となり再び連れ去られる。キタガワが協力した分の金を出せとキャップに迫るが、そのとき突然何者かが狙撃し、彼は死んでしまう。
オオイ社長は結婚式を台なしにされ、自分の後継者であるアリタに傷がついたと怒る。テロリストには十日以内に身代金100万ドルを出せと要求され、社長は「お前たちのヘマで大損だ!」と護衛の無能さを詰る。「一円の損もさせません。ガードマンを信用してください」と、キャップは既に手遅れとしか思えない苦い返事に終始。今度は吉田さんと荒木を呼び寄せる。ふたりは清水ら同様、飛行機のなかで楽しげにおしゃべりし、吉田さんが「ふんどしを締めてかからねば!」というと荒木が「吉田さん、まだふんどしを締めてるんですか!」と爽やかな笑顔で突っ込む。緊張感まるでなし
榊さんを除き勢ぞろいしたガードマンたちは、誘拐されたヨウコとキタガワ殺しの犯人を捕まえるため、総力をあげることに……てな話。
次回予告。

全員勢ぞろいしたガードマン。姿なき誘拐犯のボスは果たして誰か。ヨーロッパを舞台に繰り広げられる凄まじい戦い。ザ・ガードマン最後を飾るアクションドラマ「さよならガードマン!また逢う日まで」。来週をどうぞお楽しみに!


・初ゲスト池部良大映末期スター女優・関根恵子が豪華共演。ただ前編を見れば即座にわかる真犯人役と、関根恵子の相手役・川口恒という顔ぶれは地味。それでも常連ゲスト入川保則、最多出演の悪役・今井健二らが脇をしめるのは、なかなか感慨深いものがあります。特に今井健二は、目的はどうあれテロリストと戦うためにガードマンと手を組むという貴重な役割で、有終の美を飾ったのではないかと(といってもここぞとばかりに銃殺されるのだけど)。
関根恵子が第335話「16歳で結婚!女はつらいネ」にひき続き脱いでいます。登場シーンからいきなり白いパンティだけ着けたあられもない姿。高橋恵子いわく「関根恵子はもう死んだ」そうですが、その心情が充分に理解できる、でも嫌々とは信じられないほどまばゆい脱ぎっぷり。個人的には、妖艶に成熟した現在よりも「大映レモンセックス」路線の頃の、まだ垢抜けずにふっくらした関根恵子の方が好きなので、本人の言はそれなりにやりすごそうと思います。